設計デザイン
デザインイメージの考え方
●カラーイメージ
一般的に寒色、暖色というような表現をします。
寒色から得る印象は清潔感や清涼感、涼しげな印象を感じさせます。
また、暖色では安心感、落ち着き、温もりなどを印象付けています。
空間をデザインする場合、大きく分けられたこの手法のみならず
この色合いに明るさや彩度の組み合わせや天然素材の木調や
タイルのような素材を複雑に組み合わせて表現します。
例えば、寒色系のガラス素材やホワイトの壁に、木調のダーク色を基調に
デザインすると、明るくて尚且つ、シックな落ち着いた空間を演出できます(A)
また、暖色系ではアイボリーベースに天然石のようなタイルの素材や明るめの木調などを用いることで
優しいナチュラルな雰囲気に仕上げることも可能です(B)
同じガラス素材でも壁面に、より柔らかな暖色系のイエローを用いることで清潔感と共に、
安心できる空間作りも実現できるのです(C)
A |
B |
C |
院内のカラーイメージをある程度、統一することで患者様に伝えたいイメージを集約できると考えています。
●デザイン性
医院のデザインに決まりはありません。しかし、受付が薄暗く作業性が悪かったり、
敷居が高すぎて患者様から見た印象が入りにくいクリニックになってしまっては本末転倒です。
立地環境にあっていて、入りやすく、快適性を感じていただくことを念頭においてデザインのご提案をいたします。
先に素材のお話をしましたが、素材の持つ特性やイメージを使い、
受付・待合・パウダールーム・ファザードについてはアレンジをしていきます。
素材には例えば、石やタイル、ガラスや木、布や合皮、金属やアクリルといったものがあり
組み合わせることでさまざまなテイストが生まれてきます。
さらに照明による光の効果も大きく演出できる内容だと考えています。
もうひとつ、メンテナンス性も考慮します。
初期段階で清潔感があったものが数年もしない内に汚くなってしまっては医院としての価値を下げてしまします。
このような経験とアイディアをデザイン空間に生かしていきますので、ご提案を楽しみにしていただきたいと考えております。
プランニング
●導線の考え方
一般的に先生、スタッフの導線と患者様の導線を分けて考えます。
先生が患者様方の導線と別になるように考えた場合、
内部側に導線を用いて外部側に患者様の動く導線をレイアウトが考えられます。導線分離です。
これにより診察と処置の流れをスムーズにし、患者様が診察後、速やかに待合〜会計へと流れていきます。
また、患者様の導線と先生やスタッフ導線が交差する場合もあります。
この場合は先生の診療内容によってはできる限り移動距離を減らし、診療に効率を持たせることも大切にしています。
開業後、よりスムーズな流れで診療をしていただくことは、効率を高め、患者様からの印象にもよい方向に影響していくことになると考えています。